バドミントンのステップを学ぼう!

はじめに

皆さんがバドミントンを本格的に始める前、まだ小さい頃などに近所の公園や体育館でバドミントンをして遊んだ経験はありませんか?😃♪私もよく親や友達と一緒に、お遊び用ラケットとプラスチックのシャトルでぽーんぽーんと打ちあっては、コートもネットもない所で風に流されるシャトルを駆け足で必死に追いかけ、楽しんでいた思い出があります☀😊それはそれでハードだったりもするのですが、、(笑)。



今私たちが行っているバドミントンというスポーツは、広いコートの中を常に動きまわり、シャトルが落ちる前にラケットで打ってネットを越えさせなくてはなりません。コートやネットがあるのももちろんですが、遊びのバドミントンとの大きな違いはやはりそのスピード感だと思います。

そのスピードに対処する為に重要なのが、、そう、フットワークです!!
そしてそのフットワークを形成しているのが、、、そう!ステップです!!!

部活では、ステップのスピードを強化する為のトレーニングを行っていた学校も多いでしょう。当時はもしかすると何も考えず当たり前のようにやらされていただけかもしれませんが、現在フットワークがちゃんとできている方達はその練習によって自然と体が覚えてくれている証拠だと思いますから感謝しなくてはいけませんね😉🙌
今回はそのようなバドミントンの基本となるステップについてご紹介していきたいと思います!

ステップ、フットワークの重要性

ステップは、いわばコート内を移動する手段の主な一つです。

どうして走るのではだめなのか、走るほうが速いのではないか、と疑問に思うかもしれません。しかし、速く走れる人が必ずしもバドミントンで有利とはいえない理由もそこにあります。
バドミントンはただシャトルの到達地点まで移動して終わり、ではありません。シャトルに追いついてから相手のコートの様々なコースへ打ち返し、すばやくホームポジションに戻り体勢を整え、またすぐさま各方向へと移動する必要があります。
その為にはただシャトルだけ見て追いかけていても駄目ですし、相手を視界で捉えたまま、より少ない歩幅で、素早く、無駄なく、動くことが必要となってきます。実際に上手い人の試合を見ていても、走ってコート内を移動している人がほとんどいないことからも分かると思います。

そこでステップの出番です。バドミントンの試合中は、打たれる球種やコース、スピード、高さは様々で、それに合わせてステップにも様々な種類があります。その時々で最適なステップを用いて組み合わせ、素早いフットワークができると、球の下に入るまでに余裕ができます。余裕ができると相手のいる場所をしっかり確認できたり、その後に打つ球の精度があがり、次の動き出しの速さにも繋がります。

つまり、ステップ(フットワーク)が速いことはメリットだらけなんですね!✨

ステップの種類

先ほども述べたように、バドミントンで使用されるステップにはいくつか種類があることを知っていますか?普段意識していないかもしれませんが、実は多くの人は様々なステップを使い分けて動いているのです。知っている人もそうでない人もここで改めて確認してみましょう。

①サイドステップ

概要:踏み出した歩幅と同じだけ逆足を引き付けて横に進むもの

使うタイミング:両サイドへの移動、ホームポジションに戻る時、比較的短い距離の移動

サイドステップ
サイドステップ
ホームポジションに戻るときのサイドステップ
ホームポジションに戻るときのサイドステップ

詳細:両足を肩幅程度開き、右に動きたいときには右足を、左に動きたいときには左足を出し、出した分だけ逆の足をくっつけない程度に引き付けて、すぐにまた最初に出した足を出して繰り返す。カニ歩きや反復横跳びのようなイメージで、体やつま先は正面をむいたまま(進行方向に対して垂直のまま)リズム良く横に動く方法。

効果:細かい移動がスムーズになる

②クロスステップ

概要:進行方向の足に逆足を軽く交差(クロス)させて進むもの

使うタイミング:前後の移動、比較的長い距離の移動

クロスオーバーステップ
クロスオーバーステップ
桃田選手のクロスビハインドステップ
桃田選手のクロスビハインドステップ

詳細:クロスステップには体の前側に交差させるクロスオーバーステップ(フロントステップ)と、体の後ろ側に交差させるクロスビハインドステップがある。
クロスオーバーステップは走るような形になる為、別名ランニングステップとも呼ばれる。
クロスビハインドステップ(右に動く場合)は、両足を肩幅程度開き、右足を出した後に左足を右へ寄せながら半歩分ほど後方に移動させる。左足が付くときに右足のかかとが自然と上がるようにし、そのまま右足のつまさきも地面から離して再び右横に足を出す。
最後の一歩では利き足のつま先を進行方向に向けて出すと良い。

効果:サイドステップと同じ歩数でもより長い距離の素早い移動が可能になる

③ツーステップ(シャセ)

概要:片方の足をもう一方の足が追いかけるように進むもの。シャセとも呼ばれる。

使うタイミング:ホームポジションからネット前への移動

桃田選手のツーステップ
桃田選手のツーステップ(シャセ)

詳細:サイドステップとリズム感は似ているが、足の向きが異なる。右前に動きたい場合は、右足全体と上半身を右斜め前に向けて踏み出し、左足はそのまま正面か軽く左に向けたまま右足にひきつけて、左足が付いた瞬間にまた右足を同じように出す。サイドステップでは両足は平行だが、この場合両足の向きはㇵの字か90度くらいになる形。左足はあまり意識せず、右足に寄ってついていくだけというイメージ。
同様にして斜め後ろに動くものをバックツーステップと呼ぶ。

効果:真横ではなく斜め前に動くときに速い移動が可能になる

④リアクションステップ

概要:相手がシャトルを打つ直前にほんの少しその場でジャンプをして、着地した時の反動で動き出すもの

使うタイミング:ホームポジションから各方向へ動き出すとき

奥原選手のリアクションステップ
奥原選手のリアクションステップ



詳細:両足を肩幅より少し広く開き、腰を軽く落とす(構えの状態)。相手がスイングしてシャトルを打つ直前にそのまま軽く(数センチほど)体を上に浮かせる。着地するときに動きたい方向と逆の足を先に地面に付け、脱力をして重心を動きたい方向に傾けながら即座に足を踏み出して進む。

効果:ホームポジションからの動き始めを素早くし、スムーズに次のフットワークに繋げることができる

⑤スキップ

概要:片足で軽くジャンプをしながら進むもの

使うタイミング:ネット際への短い移動(一歩では難しい場合)

スキップ
スキップ

詳細:お馴染みのスキップの要領で進む。進行方向と逆側の足は、跳んだあとに多少進行方向側に着地させると同時に重心を進行方向に傾けて、進行方向にある足を踏み出す。イ(跳ぶ)、チニ(逆足着地と最後の踏み出し)、のリズムで動くとスムーズ。

効果:素早く少し前に出る必要がある際、歩幅を調整して移動しやすい

ステップの練習方法

まずは足の向きや位置、タイミングを確認しながらゆっくりで良いのでできる範囲で行ってみましょう。2,3歩程度のステップであれば、家の中や駐車場など身近な場所でも気軽にできると思います。各ステップの要領がつかめたら、次はステップを活かして以下のメニューに取り組んでみましょう。

ウォーミングアップやトレーニングとしてのステップ練習

部活等ではランニングとセットで行われることが多い。体育館の端から端までを各ステップの繰り返しで進んでいくというもの。トレーニングとして行う場合は、もも上げや、片足跳び(前、後ろ)、大跳び、ランジ、ダッシュ(前、後ろ)等のメニューを加えて行うのも良し。広いスペースや時間がある時にお勧め。

前後、左右のフットワーク練習

1コートに1度に6人程入って行うことができる。前後は、コートの前で素振りをして後ろに下がりまた素振りをする繰り返し。左右は、コートの右側で素振りをして左側でまた素振りをする繰り返し。移動にはステップを用いる。直線的な動きになるので、移動範囲の真ん中で一旦構えのポジションを組み込んで行っても良い。

◎6方向フットワーク練習(指示なし、指示付き)

1コートに2人入って行うことができる。右前、左前、右横、左横、右後ろ、左後ろの6方向をステップで移動し、各場所で素振りをしてホームポジションに戻る繰り返し。自由に動いても良いし、パターンをあらかじめ決めておいても良い。方向を直前に指示してもらって動く、指示付きフットワークでも良い。

シャトル置き

1コートに2人入って行うことができる。部活でもよく行う練習法。やり方は様々だが、基本的にはシャトルを1か所(または2か所)に並べて置いておき、ステップを用いながらコートの4隅の空いてる場所へ置いてきて、また取りに行き元の位置に戻すというもの。ただし、その都度ホームポジションを必ず経由して移動しなくてはならない。シャトルを置く際は、頭がぶれすぎないよう注意する。左右のみ、前後のみの2か所で行う場合は1コートに6人程入って行うことができる。

これらの練習は、1度やれば良いというものではありません。何度も繰り返し練習を行い、とにかく体に覚え込ませましょう!! フットワークが安定しない方やなかなか素早く動けないという方は、体幹トレーニングや足腰強化の筋トレ、持久力や俊敏性がアップするトレーニング(チャイナステップやラダー)等も効果的なので、合間に取り入れてみるのがお勧めです。

さいごに

紹介したこれらのステップを組み合わせたものが、フットワークです。ステップやフットワークに決まりはありません。ですがそれぞれの特徴や利点をきちんと理解し、上手く使い分けて組み合わせることができると、自身のレベル向上に繋がるでしょう。

たとえラケットワークが上手であったりスマッシュスピード等が速くても、フットワークがきちんとできていないとやはり試合に勝つには限界がでてきます。社会人等の練習では特に、シャトルを打つ練習ばかりが重視されやすいですが、フットワークも同じくらいかそれ以上に磨くべき技術であることは間違いありません。特に大人からバドミントンを始めた人であればなおさら差がつきやすい部分ですので、これを機に是非参考にしてみてくださいね😊