中国オープン 2019/9/17(各種目1回戦)の結果 バドミントン
VICTOR CHINA Open 2019
HSBC BWF World Tour Super 1000
本日は各種目の本戦1回戦のうち半分の試合が行われました。
VICTOR CHINA Open 2019(中国オープン2019)の日程
桃田選手は地元中国のレジェンド林丹選手と初戦から対決します。五輪出場権獲得に余裕がない林丹選手は全力で来るでしょうし、地元開催の人気選手でもあるためアウェーで桃田選手はかなりやりづらいでしょう。
常山選手は怪我からの復帰戦ではあるものの、元世界ランク1位のアクセルセン選手と対戦。最近実力を付けている常山選手との結果は?
同じく怪我からの復帰戦となるマリン選手と対戦する、奥原選手。リオ五輪金メダリストであるマリン選手と初戦であたり厳しい組み合わせですが、果たして。
世界選手権で銀メダルを獲得した保木選手はMD,XDともに初戦から対戦相手が世界ランク1位の王者・・・となんとも付いていませんが、勢いに乗って金星をあげられるのか。
日本人選手の試合結果
MS
桃田 賢斗[1] vs LIN Dan(中国)
〇桃田 賢斗[1] | 21-14 | ●LIN Dan(中国) |
21-14 |
桃田選手(世界ランク1位)は地元中国のレジェンド林丹選手と対戦。2ゲーム共に安定した試合運びで勝利しました。これで2018年以降、対林丹選手に4連勝!同じ相手に3連敗をしたことのなかった林丹選手を完全に実力で上回っています。これが世代交代というものなのでしょうね。
桃田選手も初勝利を挙げたときに、嬉しいより寂しいと言っていましたが、10年程前は世界最強と謡われた林丹選手も年を重ね、苦戦している姿を見ると少し物悲しい気持ちになりますね。
常山 幹太 vs Viktor Axelsen(デンマーク)[6]
〇常山 幹太 | 10-21 | ●Viktor Axelsen(デンマーク)[6] |
21-14 | ||
21-16 |
この中国オープンが腰の怪我からの復帰戦となる元世界ランク1位のアクセルセン選手(世界ランク7位)と、常山選手が対戦。過去の戦績は0勝2敗(いずれも9~11対21でストレート負け)とアクセルセン選手を苦手としている常山選手。1ゲーム目は今までの試合と同じく、高身長から打たれるショットに対応できず、10-21で落とします。しかし、2ゲーム目は相手を動かし、強打を封じ込め1度もリードを許さず取り返すと、ファイナルゲームは11-15とリードされた局面から一気にスピードを上げ、8連続ポイントで試合をひっくり返し、アクセルセン選手相手に初勝利をあげました!
怪我明けでどの程度元の状態に戻っているのか注目が集まったアクセルセン選手でしたが、体力と勝負勘が鈍っているような印象を受けました。
WS
山口 茜[1] vs Evgeniya KOSETSKAYA(ロシア)
●山口 茜[1] | 22-20 | 〇Evgeniya KOSETSKAYA(ロシア) |
17-21 | ||
22-24 |
山口選手(世界ランク1位)はKOSETSKAYA選手(世界ランク33位)と対戦。過去の戦績は2戦2勝の相手です。1ゲーム目は大きく差は開かないものの、少しずつリードをしながら進み、デュースにもつれ込みますが連取し先取します。2ゲーム目は序盤から離され、追いつけずファイナルゲームへ。ファイナルゲームもリードされる苦しい展開が続き、なんとかデュースに入りますが、リードを奪うことができず、世界選手権に続きまたも初戦で敗退してしまいました。
インドネシアオープン・ジャパンオープン連覇後に痛めた腰がまだよくなっていないのでしょうか・・・。心配です。
奥原 希望[4] vs Carolina MARIN(スペイン)
●奥原 希望[4] | 16-21 | 〇Carolina MARIN(スペイン) |
18-21 |
第4シードの奥原選手(世界ランク3位)はリオ五輪金メダリストのカロリーナ・マリン選手(世界ランク24位)と対戦。今年の1月のインドネシアマスターズ決勝戦で、前十字靭帯断裂という大けがをし、約8か月ぶりに復帰したマリン選手。過去の戦績は奥原選手の6勝5敗とほぼ互角ですが、奥原選手有利だろうと思っていました。
1ゲーム目序盤は奥原選手がリードします。しかし9-5から追いつかれるとその勢いのまま逆転を許し、16-21で落とします。2ゲーム目は中盤以降1点を取り合い差が付かず、17-16までゲームが進みます。ここからマリン選手の怒涛の攻めにより4連続失点してしまい17-20、最後は粘りを見せますがストレートで敗退しました。
怪我をすると、前に突っ込んだり、激しい動きをすることが少なからず怖い時期があるのですが、マリン選手は怪我の前と同じように動けているように思えました。恐怖心はまだ少なからずあるかもしれませんが。💦
怪我をした当初は東京五輪出場が危ぶまれていましたが、もう奥原選手に勝つほど取り戻しているとすると、東京五輪もメダル候補として、日本勢の前に立ちふさがるかもしれません。
髙橋 沙也加 vs Nitchaon JINDAPOL(タイ)
〇髙橋 沙也加 | 12-21 | ●Nitchaon JINDAPOL(タイ) |
21-17 | ||
21-19 |
髙橋選手(世界ランク16位)はタイの二番手であるJINDAPOL選手(世界ランク21位)と対戦。過去の戦績は3勝1敗とどちらかといえば得意としている相手に、今回もファイナルゲームの大接戦ではありましたが、勝利!日本WSの上位二人が初戦敗退する波乱の中、2回戦進出です。
MD
園田・嘉村[4] vs GOH・Nur(マレーシア)
〇園田 啓悟・嘉村 健士【ソノカム】[4] | 15-21 | ●GOH Sze Fei・Nur IZZUDDIN(マレーシア) |
21-13 | ||
21-16 |
ソノカム(世界ランク4位)はGOH・NURペア(世界ランク31位)と対戦。1ゲーム目こそ終始相手にリードを許し落とすものの、2, 3ゲーム目は序盤から大きく引き離し、ファイナルゲームではありましたが、余裕をもって勝利しました!
最近1ゲーム目を落とすことが多いソノカムペア。様子見なのか、アップなのか、固くなっているのか分からないですが、少し見ていてヒヤヒヤしますね(^^;
保木・小林 vs GIDEON・SUKAMULJO(インドネシア)[1]
●保木 卓朗・小林 優吾【ホキコバ】 | 17-21 | 〇Marcus Fernaldi GIDEON・Kevin Sanjaya SUKAMULJO【ギデスカ】(インドネシア)[1] |
15-21 |
世界選手権の準優勝によって世界ランクも大躍進し、勢いに乗っているホキコバ(世界ランク9位)は世界ランク1位のMD王者であるギデスカと対戦。過去の戦績は0勝9敗と大きく負け越している相手です。
1ゲーム目は終盤まで差は付かないもののリードする展開が多かったのですが、終盤の勝負所でギデスカの高いレシーブ力を前にミスをしてしまい、落とします。2ゲーム目は8-8からの5連続失点が最後まで響きストレートで敗退しました。
WD
永原・松本[1] vs DONG・FENG(中国)
〇永原 和可那・松本 麻佑【ナガマツ】[1] | 21-15 | ●DONG Wen Jing・FENG Xue Ying(中国) |
22-24 | ||
21-17 |
世界選手権を連覇したWDの女王ナガマツ(世界ランク1位)はDONG・FENGペア(世界ランク23位)と対戦。
1ゲーム目は10-11から4連続得点で逆転し、その勢いのまま先取。2ゲーム目はほとんど差が付かず、22-22まで進みます。ここで松本選手が痛恨のサーブミス。最後は相手のスマッシュを松本選手が返せずファイナルゲームへもつれ込みます。しかしファイナルゲームの進め方はさすが現女王といったところでしょうか。相手の攻撃を上手くかわし、高い攻撃力で序盤から差を付け、一度もリードを許すことなく勝利しました!一回戦から1時間10分にも及ぶ大熱戦でした。
XD
渡辺・東野[3] vs TANG・TSE(香港)
〇渡辺 勇大・東野 有紗【ワタヒガ】[3] | 17-21 | ●TANG Chun Man・TSE Ying Suet(香港) |
21-17 | ||
21-14 |
ワタヒガ(世界ランク3位)は今月行われた台北オープン(Super300)で優勝したTANG・TSEペア(世界ランク9位)と対戦。去年世界ランク2位にいたこともあるペアと初戦であたったこともあり、一回戦で当たるには勿体ないレベルの高いラリーが繰り広げられました。
1ゲーム目は序盤で大きく引き離され5-12と苦しい試合展開になります。17-18まで追い上げるものの、最後は3連続失点し、失います。2ゲーム目も中盤までリードされますが、終盤逆転し世界ランク3位の勝負強さを見せると、ファイナルゲームは5-0と最初から引き離しそのまま勝利!初戦から1時間越えのハードな試合でしたが、2回戦進出です!
保木・永原 vs ZHENG・HUANG(中国)[1]
●保木 卓朗・永原 和可那【ホキナガ】 | 12-21 | 〇ZHENG Si Wei・HUANG Ya Qiong(中国)[1] |
12-21 |
ホキナガ(世界ランク22位)はXDの絶対王者・ZHENG・HUANGペアと対戦。今年36勝3敗、5タイトルと圧巻の強さを示している相手に全く歯が立たずストレートで敗退しました。
金子・松友 vs MAGEE・MAGEE(アイルランド)
〇金子 祐樹・松友 美佐紀(カネマツ】 | 21-9 | ●Sam MAGEE・Chloe MAGEE(アイルランド) |
21-7 |
カネマツペア(世界ランク28位)はMAGEE兄妹(世界ランク30位)と対戦。2ゲーム共全く相手を寄せ付けずストレートで勝利しました。
その他注目の試合結果
MS
CHEN Long(中国)[5] vs LEE Zii Jia(マレーシア)
〇CHEN Long(中国)[5] | 21-16 | ●LEE Zii Jia(マレーシア) |
12-21 | ||
23-21 |
第5シードのリオ五輪金メダリストのチェンロン選手(世界ランク5位)は最近世界ランクをここ一年で60位から14位まで上げている若手のLEE選手と対戦。2か月前のインドネシアオープンでは(16-21 21-19 20-22)でチェンロン選手が敗れています。
今回もお互い1ゲームを取り合いファイナルゲームへ。地元の応援や2ゲーム目に体力を温存したこともあり19-12とチェンロン選手がリードしますがそこから19-18と追い上げを受け、20-18から20-20と追いつかれますが、地元開催の意地もあってか、なんとか踏ん張り23-21で勝利。1時間19分の大激戦を制しました。地元も大盛り上がりでしたね!
連続でファイナルゲームのデュースで決着とは・・・。マレーシアのLEE選手は21歳の若手なので、上位を脅かす存在になりそうです。
MD
HAN・ZHOU(中国)[6] vs BOE・CONRAD(デンマーク)
●HAN Cheng Kai・ZHOU Hao Dong(中国)[6] | 19-21 | 〇Mathias BOE・Mads Conrad-PETERSEN(デンマーク) |
18-21 |
HAN・ZHOUペア(世界ランク6位)はBOE・PETERSENペア(世界ランク64位)と対戦。組み換えを行ったため世界ランクが低下しているBOE・PETERSENペアですが、実力はかなり高いので注目していた試合でしたが、2ゲーム共に終盤競り合いから抜け出したのはBOE・PETERSENペア。ストレートで第6シードを破り二回戦進出です。
LEE Yong DaeやKO Sung Hyun, Hendra Setiawan等、4年前のリオ五輪の時に活躍していた選手たちが、ここに来てMDの上位争いにまた絡んでくることになるのでしょうか。楽しみな競技ですね!✨
まとめ
WSはツートップの山口・奥原が敗れるという波乱もありましたが、他種目は概ね勝利し2回戦進出を決めています。明日は今日出場しなかった選手たちが2回戦進出をかけてた戦います。
中国は応援が大きく、相手選手が中国選手の場合、やりづらいところもあるでしょうが、負けじと日本選手にも頑張ってほしいですね!負けないように応援します!
ガンバレ!バードジャパン!
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